- 理学療法士協会に入っているけど特に何も活動していないから退会しようか考え中
- 退会したら何か不都合があるのかな?
- 休会という選択肢を取った方がいい?
こんな疑問や悩みを解決します。
理学療法士協会から退会することで生じる問題
休会と退会の違い
理学療法士協会に加入しているけど、あまり活用していないから退会しようかなっていう人多いですよね。
私の職場でも退会や休会する人がちらほらいてます。
本当に理学療法士協会を退会して大丈夫なのか?
将来入会していないと困ることとかない?
こんな疑問を抱く理学療法士の方に向けて理学療法士協会を退会することで生じる問題と休会と退会の違いについて本記事では解説します。
理学療法士協会を退会することで生じる問題
理学療法士協会は理学療法士の地位を守る・向上するだけでなく、国民の医療・保険・福祉の向上を目指しています。
この理学療法士協会に入会することで
- 生涯学習制度による勉強の指針がある
- 理学療法士賠償責任保険の加入
- 研修会への会員割引料金での参加
- 学術大会へ無料での演題登録ができる
- 学術誌文誌・会報誌が送付される
- 福利厚生サービス(クラブオフ)の利用ができる
これらのサービスを会員は受けることができます。
サービスについては下記の記事で詳しく説明しています。
理学療法士協会に入会するメリット・デメリットについて
退会すれば先程紹介したサービスの利用をする権利は失います。
それに加えて退会することどのような問題が生じるのか紹介していきます。
認定・専門理学療法士の資格の消失
退会すると生涯学習履歴(新人プログラム・認定・専門理学療法士など)に加えて、在籍時の会員登録情報が全て無効になります。
1度辞めてしまうと、全ての情報がなくなるので苦労して獲得した上位資格を失ってしまいます。
認定・専門理学療法士を持っているから給料が上がったりする病院・施設はまだまだ少ないですが、これを失うのがもったいなくて退会をせずに会員に在籍している人も多いです。
せっかく苦労して取った資格を失うのは確かに躊躇してしまいますね。
理学療法士賠償責任保険の対象外になる
一応保険が会員に含まれているから入っているという人もちらほらいてますね。
これに関しては保険だけを目的に会員でいるのはもったいないです。
協会に入会することで共通で適応されている保険は、業務中の身体障害に関して限度額300万円の補償しかありません。
補償額を大きくするには追加で3470円払う必要があります。
保険にどうしても入りたい人は医療職の方向けの保険Willnextを検討してみてください。
willnextであれば3440円で医療職専門の保険があり補償額も協会に+3470円払った任意保険と大差がないです。
保険のためだけに協会に入るのであればもったいないですよ。
参考 医療専門職向け賠償責任保険株式会社メディクプランニング
症例発表などができなくなる
会員でないと症例発表の権利がない場合もあります。
今後も協会主催の学会などで発表したい人には退会をお勧めできません。
権利があっても1万円ぐらい払わないと発表できないところもあるのでよく確認しておきましょう。
将来的にもしかすると入会していないと給料が下がる可能性がある
協会も理学療法士としての価値を高めるために積極的に活動しています。
2022年からは生涯学習制度も一新して、認定・専門だけでなくその下の登録理学療法士にも5年の更新制度を設けています。
これによって理学療法士も常に自己研鑽を続けているということをアピールしていくのでしょう。
認定・専門を持っていれば給料が上がる、もしくは現状の給料を維持するためには認定・専門理学療法士の資格が必要になる時代が来るかもしれません。
私個人の見解としては協会の選挙や現状の理学療法士の仕事の働き方をみている限り、認定・専門で差別化をするのは難しいと考えています。
休会と退会の違い
理学療法士協会には入会・退会のほかに休会の制度があります。
全てのサービスが使えなくったり、これまでの生涯学習の過程が全て消える退会とは異なります。
休会制度の特徴
- 会員として在籍はしているが会員としての権利は全面停止になる
- 年会費はかからない
- 過去在籍中に取得された新人教育プログラムや生涯学習の受講履歴が保持される
- 休会期間は1年単位であり1年ごとに更新が必要
休会と退会の1番の違いは生涯学習の受講履歴が保持されることですね。
休会を何年まで連続でできるのか公式サイトに記載はありませんが、数年間休会をしている状態の人もいます。
年会費は払いたくないけど、生涯学習履歴の保持はしておきたい方は休会が1番オススメですよ。
5年に1度更新する必要があるので、ずっと休会しておくと資格が無くなるので注意。
さいごに
今回は理学療法士協会を退会したらどんな問題があるのかについてと退会と休会の違いについて紹介しました。
協会で特に活動をしていない人にとっては毎年約2万円を払い続けるのはもったいないですよ。
本当に協会に在籍しておく必要があるのか最後は自分でしっかり判断してください。
万が一に備えて休会という手段があることも頭に入れておきましょう。
こっちゃん