今回の記事は高次脳機能障害についてまとめていきます。
高次脳機能障害って実習先であまり触れることがないので、学生にとっては馴染みが少なく、苦手意識を持っている方が多い印象です。
覚えることがたくさんあって複雑ですが、国家試験では高次脳機能障害についての問題がほぼ毎年出題されています。
わからない、覚えるのが面倒だと思ってほったらかしにしていたら点数も中々伸びません。
一気にまとめて覚えるのではなく小分けにして少しずつ覚えていきましょう。
本記事を読めば高次脳機能障害の要点をおさえることができるので、是非最後まで読んでみてください。
高次脳機能障害の障害部位と症状名について
こっちゃん
ちゃんけん
高次脳機能障害を理解するためには以下の3つを覚える必要があります。
- 障害部位
- 症状名 (障害部位が左右のどちらかで症状が異なる)
- 症状の特徴
これら3つを一気に覚えようとすると大変です。
まずは障害部位とそこで生じる障害名から覚えていきましょう。
前頭葉の高次脳機能障害について
前頭葉は情動や動作の遂行能力に関することが処理されているのが特徴です。
前頭葉の障害で起きる高次脳機能障害一覧
- 自発性低下
- 性格変化
- Broca(ブローカ)失語
- 保続
- 原始反射出現
- 病識欠如
前頭葉障害は基本的に障害が左右どちらに生じても同じ症状が出ます。
Broca(ブローカ)失語だけは左側の障害で生じるので注意しましょう。
側頭葉の高次脳機能障害について
側頭葉の障害で生じる高次脳機能障害は少ないです。
側頭葉の障害で起きる高次脳機能障害一覧
- Wernicke(ウェルニッケ)失語
失語は先ほどのブローカ失語と同様に左側の障害でのみ生じます。
頭頂葉の高次脳機能障害について
頭頂葉の障害で生じる高次脳機能障害が1番種類が多く複雑です。
右側、左側で異なるので分けて紹介します。
右の頭頂葉の障害で起きる高次脳機能障害一覧はこちら
- 半側空間無視
- 病態失認
- 着衣失行
左の頭頂葉の障害で起きる高次脳機能障害一覧はこちら
- Gerstman症候群
- 観念性失行
- 観念運動性失行
頭頂葉の左右どちらの障害でも生じる高次脳機能障害一覧はこちら
- 身体失認
- 構成障害
- 肢節運動失行
後頭葉の高次脳機能障害について
後頭葉の高次脳機能障害は視覚による障害が多いです。
後頭葉の高次脳機能障害一覧はこちら
- 物体失認
- 相貌失認
- Anton症候群
物体失認は左の後頭葉の障害、相貌失認は右の後頭葉の障害で生じます。
高次脳機能障害の障害部位と症状のまとめ
高次脳機能障害の障害部位と症状と特徴をまとめがこちら
このように1つにまとめるとわかりやすいですね。
こっちゃん
まとめ
今回は高次脳機能障害の障害部位と症状名について紹介しました。
各症状の特徴の理解をするのも大切ですが、まずはどこが障害されるとどんな症状が出るのか把握しておきましょう。
こっちゃん