防衛機制の一覧と例文のまとめ『理学療法士国家試験対策』

防衛機制 アイキャッチ画像

今回は臨床心理学の防衛機制について一覧と例文をまとめて紹介。

理学療法士の国家試験では防衛機制の問題が毎年1問は出ているので覚えておいて損はないです。

暗記すれば点数が取れる問題はしっかり覚えておきましょう。

防衛機制の一覧と例文のまとめ

防衛機制とはどういうものか簡単に解説しておきます。

防衛機制とは

不安やストレスを軽減するための無意識的な心理的メカニズム

防衛機制はフロイトが最初に提唱した概念です。

防衛機制は1つではなく色々な種類があります。

防衛機制の種類一覧

  • 否認
  • 投影(投射)
  • 退行
  • 抑圧
  • 逃避
  • 反動形成
  • 合理化
  • 代償
  • 同一化
  • 昇華
  • 補償
  • 転換(置き換え)
  • 行動化
  • 分裂(スプリッティング)

こっちゃん

種類はいっぱいあるんだね。
例を交えて覚えておくと記憶に定着しやすいよ。

ちゃんけん

解説と例文

1つずつ解説と例を挙げていきます。

否認

否認とは容認したくない事実や経験を真実だと認めずに拒否すること。

例:アルコール依存症と診断されているのに、自分は依存していないと思い込む。

投影(投射)

投影とは自分自身が受け入れれない感情や衝動を他人のものとして非難すること。

例:自分が嫌いと思っている人に対して、相手が自分のことを嫌っていると思い込む。

退行

退行とは現時点の発達の前段階に逆戻りすること『子供がえり』とも言われる。

例:弟・妹の誕生で指しゃぶりなどを始める。

抑圧

抑圧とは欲求や感情を無理に抑えこみ、忘れようとする。

例:性的欲求や攻撃性などを無意識のうちに抑えること。

逃避

逃避とは葛藤や不安に直面した時に、困難な状況から逃避する場を設ける。

例:試験前に部屋の掃除を始める

反動形成

反動形成とは自分の欲求と正反対の行動をする

例:好意がある人に対して悟られないためにいじわるをしたりする。

合理化

合理化とは最もらしい理屈や理由をつけて正当化しようとする。

例:異性にふられたときに、あんな奴と付き合わない方が自分のためだと思い込む。

代償

代償とは他の欲求のものに置き換える。

例:スーツが買えないので靴を買う。

同一化

同一化とは他人の長所や特性を取り入れて自己評価を高めたり、欲求の満足を図ること

例:憧れの人の口調や身振りを真似する。

昇華

昇華とは社会的に容認されない欲求を容認された方法で解消すること。

例:性欲を紛らわすために勉学に励む。

補償

補償とは劣等感を他の優越感で補う。

例:勉強が苦手な子供がスポーツで結果を出すこと。

転換(置き換え)

転換とは満たされない欲求を他の代理の対象に向ける。

例:親に対して不満があるが物に当たってストレスを発散する。

行動化

行動化とは情緒的葛藤やストレスに対して、内省をせずに実際に行動(反社会的行動)を起こして対処する。

例:仕事に対するストレスを発散するために薬物に手を出してしまう。

分裂(スプリッティング)

分裂とは全てを善か悪かの2択で判断して、善を守ろうとすること。

例:子供が親のいい面と悪い面を分けたままにみなして、いい面が悪い面で汚染されないように考える。

 

まとめノート

防衛規制の一覧と例文を画像にまとめています。

細かい説明を覚えるより例文の方が覚えやすいのでオススメですよ。

まとめたノートはこちら

防衛機制まとめノート①

防衛機制まとめノート①

防衛機制まとめノート②

防衛機制まとめノート②

防衛機制まとめノート③

防衛機制まとめノート③

こっちゃん

画像を保存していつでも見直しができるようにしておくと記憶に定着しやすいですよ。

防衛機制に関する国試問題

防衛機制に関する問題が国家試験でどのように問われているのか紹介していきます。

第56回 午後 問80

第56回 午後 問80

この問題は防衛機制として含まれないのはどれかを問われる問題です。

見たことのない言葉を選べばいいですが、実際の問題を見たときはどれもあり得そうに見えてしまうので注意です。

1番の転移は転換とは違うので防衛機制ではありません。

その他の抑圧・合理化・反動形成・スプリッティングは防衛機制の1つです。

正解 1

第54回 午前 問80

第54回 午前 問80

この問題は実際の臨床の現場を例にしている問題です。

その人がどの防衛機制をしているのかが問われる問題なので各防衛規制の中身まで覚えておかないと解けない問題です。

問では患者さんはリハビリテーションが少ないことに強い不満をぶつけており、その理由は先生が私を嫌っていると考えています。

この防衛規制は2番の投影にあたります。

投影は自分が嫌いと思っている人に対して、相手が自分のことを嫌っていると思い込みます。

この例文を覚えていれば簡単に解ける問題。

正解 2

さいごに

今回は臨床心理学の防衛機制について一覧と例文のまとめを紹介しました。

理学療法士にとって解剖や生理学と比べると臨床心理学は馴染みがあまりありませんが、国家試験では必ず問われる範囲なので早めに暗記しておいて損はないです。

暗記すれば点数が上がるところをしっかり抑えておけば点数も安定してきます。

こっちゃん

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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